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執筆者の写真pizzeriasakuramaru

意味のない労働、時を越えて



皆さんはせっかくやった仕事がなぜか使われずに終わった事はないだろうか?

時間や体力を削ってまでやったことが無駄に終わった時の気持ちは何とも言えない無力感にさいなまれると思う。


山形県南陽市に以前あった採石場には中川石という石が主に建材として活用されていました。


数年前に山形市の中心市街地に過去に中川石で建てられた建造物の石を保管してあったらしくそれを使って再生させた「gura」という商業施設があります。

この施設は再生という意味でうまく資源を活用して私もとても興味をもっていました。


同時期に私は神奈川県から山形県に戻ってから地域に眠っている資源はないかと数年リサーチをしているうちに中川石が石工職人によって切り出されたのに何十年と使われることなく放置されている物が眠っているという事実に出会いました。


話は神奈川県に住んでいた頃にさかのぼるが私はナポリピッツァが大好きでピザ屋をやりたいとひそかに思い続け神奈川から千葉にフェリーで海を渡ってまでピザ専門店に習いに行った経緯があり(その話はいつか)ピザに活用できる資源はないかと常々調べていました。


そして中川石が凝灰岩という素材で蓄熱性と耐火性を持った石であるということを知り、これでピザ窯作りたいとすぐに思い何か知っている人をしらみつぶしに探し始めているうちに放置されている石と出会いました。



地元の方に案内されて草がうっそうとしているなかにある中川石を見たときに当時の職人が人力で切り出したのに日の目を見ることもなく使われなかったという何の意味も持たなかった労働に虚しさを感じ絶対にこれを使って多くの人が目にする主役にしてあげようとすぐに決意しました。

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